俳優の渡辺いっけいさん。
芸歴40年を超えるベテランとして活躍する、バイプレーヤーです。
独特の存在感を放つ名脇役として、ドラマ好きの間では有名な役者さんですよね。
そんな渡辺いっけいさんですが、朝ドラ『ひらり』での活躍がキャリアの大きな転換点となりました。
今回のこの記事では、
- 渡辺いっけいの代表作ひらりがすごい理由3選!
- 朝ドラへの思いについて調査!
主にこの2つに迫っていきます。
それでは、早速本題に入っていきましょう!
渡辺いっけいの代表作ひらりがすごい理由3選!
1992年10月から半年間放送されたNHK連続テレビ小説『ひらり』は、渡辺いっけいさんの俳優人生を大きく変えた作品です。
以下、理由を3つにまとめてみました!
画期的な朝ドラの先駆け
『ひらり』は従来の朝ドラの常識を覆す革新的な作品でした。
それまでインストゥルメンタルだった主題歌を、DREAMS COME TRUEによる「晴れたらいいね」という歌入りに変更。
若手スタッフを積極的に起用し、当時不倫ドラマで活躍していた内館牧子さんを脚本に抜擢するなど、新しい表現に挑戦した意欲作となりました。
結果的にドラマは大きな注目を集めることになります。
高視聴率と魅力的なストーリー
東京・両国を舞台に、相撲好きなヒロイン・ひらりと相撲部屋の面々の交流や、部屋に出入りする嘱託医との恋を描き、1992年から1993年の平均視聴率は36.9%、最高視聴率は42.9%を記録する大ヒット作となりました。
印象に残ってる人が多いのも納得ですね!
魅力的な脚本と演技
内館牧子さんによる脚本は、登場人物それぞれに魅力的なセリフが散りばめられ、渡辺いっけいさん演じる青年医師・安藤竜太の人物像も、ぶっきらぼうな中にも心根の優しさと男らしさがにじみ出る魅力的な役どころとなりました。
こういった人間臭い役だからこそ、渡辺いっけいさんの魅力が活きたのかもしれません。
演出やキャスト、脚本など、多くの要素が時代と噛み合った名作となりました。
いまだに根強い人気があるのも、本作の魅力を物語ってますね!
朝ドラへの思いについて調査!
渡辺いっけいさんは当初、朝ドラ出演に消極的でした。
というのも、当時すでにバリバリの舞台役者として活動していて、27歳からアルバイトをせずに食べていけるほど役者の仕事が軌道に乗っていたからです。
オーディションでは「朝の連続テレビ小説の顔じゃない」と自ら言い切るほどでしたが、制作側は「その朝の顔じゃないいっけいさんを出したい」と返され、その真摯な姿勢に興味を持ったのだとか。
結果としてここからドラマ俳優としての長いキャリアがはじまるので、なにがきっかけになるかわからないものですよね。
出演が決まった際には、すでに決まっていた舞台の仕事を断る決断をします。
「朝ドラをやらせてください!」と懇願し、二度と演劇界に戻れない覚悟で臨んだとのこと。
朝ドラに出れば良くも悪くも全国に自分の顔が売れるので、相応の決意と緊張があったのでしょうね。
当初は「テレビなんてちょろいぜ!」と思っていた渡辺いっけいさんでしたが、実際の現場では大きな壁にぶつかります。
例えば、何気ない目線の演技一つをとっても苦労があったようです。
目力が強い渡辺いっけいさんは、軽く視線を動かすつもりが「ギロリと睨んでいる」ように映ってしまう。
当時は舞台を映像で記録して確認することもできず、自分の演技を映像で見た時には大きな衝撃を受けたといいます。
そんな渡辺いっけいさんを救ったのが、『ひらり』のチーフディレクター・富澤正幸氏でした。
富澤氏は以下のような独自の指導方法で、テレビでの演技の基礎を丁寧に指導していきました。
- まず渡辺いっけいさんの思い通りに演技をさせる
- その演技をモニターで確認
- 具体的な演出指導を行い、再度演技
- 比較して自然な演技を体得
この経験は渡辺いっけいさんにとって、まさに「演技の学校」のような貴重な学びの場となりました。
テレビという媒体では、自分の演技を客観的に見ることができ、場数を踏むごとに改善点が明確になっていったのです。
こういった出会いを経て、渡辺いっけいさんのキャリアが築かれていったんですね。
まとめ
今回は渡辺いっけいさんの朝ドラ『ひらり』についてお伝えしてきました。
革新的な演出と高視聴率を記録した『ひらり』は、渡辺いっけいさんの俳優人生を大きく変えた作品でした。
また、舞台俳優から全国区の俳優へと転身する大きな決断の物語でもありました。
渡辺いっけいさんのこれからのご活躍も応援したいですね。
それでは、ありがとうございました!
☆渡辺いっけいさんについては以下の記事でも紹介しています☆
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